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2007/10

10/30

NOVEMBRE: ……ちょっ、似すぎでしょ!?

[本] 幸福論

アラン『幸福論』(岩波文庫)を読んだ。たまたま見かけた書評が気になって購入したもの。

こんなにも素敵な本だったなんて。断簡を集めた形式になっているが、初めのいくつかを読むだけで偉大さを実感するには十分だった。読もうと思えばすぐに読んでしまえる量なのだけど、さっと読み終わってしまうのが本当に惜しく思われて、一篇一篇をかみ締めるように、ゆっくりと何度にも分けて読んでいった。読み終わったときに思わずため息が漏れてしまう、まさに宝石箱のような本。

いままで生きてきて徐々に感じてきた真理が、あまりにあっさりと、それも適切な表現で当然のように並んでいるというとんでもない本。ただ、もし僕が大学に入ってお茶に触れていなかったら、このとんでもなさを心から感じることができただろうか? そういう意味で、良い時期に出会うことができたのではないかと思う。

これから大事にするだろう一冊。

[本] 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ

森下典子『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(飛鳥新社)を読んだ。これもたまたま見かけた書評が気になって購入したもの。

語り口はとても自然で、すぐに読めてしまう。書いてあることも何気ない当たり前のことばかりなんだけれど、それでもなぜか、ごく自然なはずの記述で急に泣けてきたりするのが不思議だ。

とも言えるし、実は不思議でもなんでもないという実感もある。そしてそれを不思議でもなんでもない、"当たり前"のことだと心から思えるということそのものが、僕がお茶を始めて最も変わった点だろうと思う。

10/19

ぼくの眠りの頂上にたつ避雷針

忸怩たる思いと小さなお茶会

夜寝られない。熱もあるらしい。びっくりだ。

たしかに、初冬に弱いのかもしれない。

一本の勇気のように……。

10/12

だって期間限定ですよ?

水と都と猫と狐

チケット貰った。ので、友達と Bunkamura ザ・ミュージアムで「ヴェネツィア絵画のきらめき」展。Tiziano の何枚かが、僕の抱いているイタリアの印象の部分をかなり精確に表現していて見とれていた。超有名な目玉が無いからか、空いていて快適。面白かったのにもったいないな。

八幡さんの裏のお稲荷さんでなにやらバラエティ番組の収録をしていたけれど、たいして内容に興味も無かったので一歩引いて全体を見ていた。品の無い行為を見た人々はどう反応するのだろうと思っていたら、結構はっきりと白けたのが見えて、おっと思った。

朝一に美術館の一日って、とても充実した気持ちになれてよいものですね。たとえ体調がどれだけ悪かったとしても。